【完】爽斗くんのいじわるなところ。
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そして、今日は高校の入学式。
「何なの、その髪型?」
朝いちばん、ベランダを抜けて
あたしの部屋に来てくれた爽斗くんは怒っていた。
「あのね……美容院、」
「は?」
「美容院でやりかた教えてもらって……」
「そういうこと言ってんじゃないんだけど」
あたしの片腕をとって、
壁に押し付ける。
「きゃ、」
ドン、と背中に壁があたって、
見上げる先には
不愉快そうに目を細める爽斗くん。
「……そんなの、ぜんぜん似合ってない」