【完】爽斗くんのいじわるなところ。
「……」
莉愛は俺がいることなんて気にせず
マイペースに
学習机で宿題をしている。
……さっそく手止まってるけど。
「わかんないの?」
「……うん」
「どこ?」
莉愛の斜め後ろに立って、
机に手をつきながら宿題を覗き込んだ。
小心者の莉愛らしい小さい文字が並んでる。
さっきコンタクトはずしたからかもだけど
こんな字、小さすぎて見えないんだよ。
ノートに距離を詰めつつ
目を細めて見てみれば、
……これって中学の復習の範囲だよね。
「なんでこんなのもわかんないの? この前受験したばっかだろ」
「……、そうなんだけど、」
かぁ、っと耳まで赤くなる莉愛。
莉愛が勉強できないことなんて
じゅうぶん知ってるし
そんな赤くなるほど恥じる必要ないけど。
一応つっこんどこうか。
「恥ずかしいの?」
「……っ、そんなこと無い」
「なのに真っ赤だよね」
ふっといつの間にか上がっている俺の口角。
赤らんだ頬をムニっと摘まんだら、
すぐに顔を背けられて、指先が離れる。
そういうね、恥じらう態度みると
俺は思うんだよね。
……いじめたい。って。
莉愛は俺がいることなんて気にせず
マイペースに
学習机で宿題をしている。
……さっそく手止まってるけど。
「わかんないの?」
「……うん」
「どこ?」
莉愛の斜め後ろに立って、
机に手をつきながら宿題を覗き込んだ。
小心者の莉愛らしい小さい文字が並んでる。
さっきコンタクトはずしたからかもだけど
こんな字、小さすぎて見えないんだよ。
ノートに距離を詰めつつ
目を細めて見てみれば、
……これって中学の復習の範囲だよね。
「なんでこんなのもわかんないの? この前受験したばっかだろ」
「……、そうなんだけど、」
かぁ、っと耳まで赤くなる莉愛。
莉愛が勉強できないことなんて
じゅうぶん知ってるし
そんな赤くなるほど恥じる必要ないけど。
一応つっこんどこうか。
「恥ずかしいの?」
「……っ、そんなこと無い」
「なのに真っ赤だよね」
ふっといつの間にか上がっている俺の口角。
赤らんだ頬をムニっと摘まんだら、
すぐに顔を背けられて、指先が離れる。
そういうね、恥じらう態度みると
俺は思うんだよね。
……いじめたい。って。