極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました
『ここまでは、俺が調べた事だけど、なんで偽名まで使って畔に近づいたのかはわからないからな。………後は、畔があいつに直接聞け』
『…私、行ってくるっ!』
畔は勢いよく立ち上がり、すぐに彼の元へと向かおうとした。
が、1度立ち止まり、くるりと叶汰の方を向いた。
『叶汰………』
『あ?何だよ』
『………ありがとう。私、叶汰が幼馴染みでよかった。………私は男として叶汰が好きだよ』
『はいはい。それはどーも。早くしないと夜中になるぞ』
『行ってきます』
畔は自分のバックもスマホを抱きしめて、急いで叶汰の部屋を出た。
その時に、後ろから「俺だって好きだよ」という呟きは畔に聞こえるはずもなかった。