極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました
18話「守って」
18話「守って」
椿生の寝室はリビングよりは小さいものの広い場所だった。淡いブラウンで統一された寝具と、サイドテーブルには、シンプルなライト。後はクローゼットと大きな窓だけの物がほとんどない所だが、それも彼らしいと思った。
『どうぞ』
椿生は先にベットに座り、自分の隣を手でポンポンと優しく叩く。畔に座るように促しているのがわかる。畔は、恥ずかしさから少し躊躇しつつも、ゆっくりとベットに座り、固い動作のまま彼の隣に近づいた。
『フフフ……緊張してるね?』
『してます……』
『緊張しないで。今日は何もしないから……でも、ギューとかキスぐらいはするけど』
『私が恥ずかしがるのを楽しんでませんか?』
『本当の事だよ』