極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました
畔が無名でも、ずっと応援してくれた海という人物。ただチャットで話しただけだけれど、いつも応援してくれていた。きっと海がいたから、畔は頑張れた。
海が提供してくれた「青の音色」は今でも人気でhotoRiの代表曲と1つとなっている。作曲者は海と明記されている。
『なんか、ずるいな』
予想外の椿生の言葉に、畔は驚いてしまう。
昔の話しなのに、どうしてそんな気持ちになってしまったのか?畔が疑問に思っていると椿生は、手話を続けた。
『俺だけさん付けで、幼馴染みくんや海くんって人も呼び捨てだ』
『あ………』
ノートに書くときも、そして手話の時も畔は彼らを呼び捨てにしていた。手話の時は、声は出さなくても口の動きをしているので、椿生の時だけさんをつけていたのがわかったのだろう。
畔は慌てて、素早く手話を動かし言い訳をする。