仮面夫婦マリアージュ~愛のない一夜でしたが妊娠しました~
「工藤さん、工藤さん…」

と切羽詰まった声で私は目を覚まし、慌ててカラダを起こした。

「あ…」

私はバスローブ姿の周防副社長と視線が合う。
「気分はどう?」

「え、あ…だ、だ、大丈夫です…」
昨日の夜のコトを思い出し、全身が茹るような熱に包まれていく。

「わ、私…」

彼は着ていたバスローブを脱ぐと私の頭から被らせる。

「君、まだ寝ぼけてるだろ?俺に裸見せて、誘ってんのか?」

「えっ!?」
私は自分がすっ裸なのに気づかす、彼に胸を見せていた。

私は顔を真っ赤にしてバスローブで胸元を隠して、そのまま彼に背を向けて転がる。




< 15 / 121 >

この作品をシェア

pagetop