仮面夫婦マリアージュ~愛のない一夜でしたが妊娠しました~
「お邪魔しました…」
床に臥せていた母も、私達のめでたい話を訊きつけてベットから復活し、周防さんを玄関先で見送った。
彼の帰宅後は二人揃って上機嫌に私を褒め始める。
「亜優…周防副社長と交際してるなら一言ぐらい…言ってくれ」
「周防さんには口止めされていたので、話が出来なくて…すいません…」
「・・・これで…工藤家と周防家は親戚ね…貴方…」
「長谷川家以上だぞ…でかしたぞ…亜優」
周防さんとの結婚で私の立場は大きく一転した。
親不幸な娘から超親孝行な自慢の娘に昇格する。
部屋に戻り、バックの中に仕舞っていたスマートフォンを取り出す。
先ほど、別れた周防さんからの『LINE』メッセージ。
『俺も君のおかげで仕事に集中できるよ。君も安心して眠るといい』
私には烏滸がましい相手。
私達は互いの利益の為に一緒になる。私達は仮面夫婦・・・
床に臥せていた母も、私達のめでたい話を訊きつけてベットから復活し、周防さんを玄関先で見送った。
彼の帰宅後は二人揃って上機嫌に私を褒め始める。
「亜優…周防副社長と交際してるなら一言ぐらい…言ってくれ」
「周防さんには口止めされていたので、話が出来なくて…すいません…」
「・・・これで…工藤家と周防家は親戚ね…貴方…」
「長谷川家以上だぞ…でかしたぞ…亜優」
周防さんとの結婚で私の立場は大きく一転した。
親不幸な娘から超親孝行な自慢の娘に昇格する。
部屋に戻り、バックの中に仕舞っていたスマートフォンを取り出す。
先ほど、別れた周防さんからの『LINE』メッセージ。
『俺も君のおかげで仕事に集中できるよ。君も安心して眠るといい』
私には烏滸がましい相手。
私達は互いの利益の為に一緒になる。私達は仮面夫婦・・・