仮面夫婦マリアージュ~愛のない一夜でしたが妊娠しました~
颯真さんの家族への挨拶は無事に終え、一週間後、今度は総理夫妻とご子息の晃也(コウヤ)さん、颯真さんの五人で政治家や著名人が利用する赤坂の高級料亭『梁山閣』で食事をした。
「総理もお忙しい中、俺達に時間を割いて頂き、ありがとう御座います」
二人で周防総理に頭を下げた。
「別に…構わない…こうして見ていてもお似合いだ。そう思うよな…瑞香」
「えぇ」
「颯真さんも結婚か…佐久也さんに続き、周防家の独身者は俺一人になっちゃうな…」
「晃也はまだ十九だろ??
十代なんて…三十代の大台に乗った俺には羨ましい限りだ…」
「晃也君って私の弟も同い年なのね…」
目の前の晃也君は髪を茶髪に染め、アイドル顔負けのルックス、歳よりも年上に見える流伽と同い年だと訊いて、驚いた。
「へぇー…亜優さんの弟さんと同い年なんだ…大学生?何処の大学?俺、東亜医科大なんだ…」
「ウチの弟と同じです…工藤流伽(クドウルカ)って名前なんですが…ご存知ですか?」
「知らないな…でも、今度…探してみるよ」
「晃也と同じで医者を目指してるのか?亜優さんの弟は…」
「あ、はい…」
総理に話し掛けられると緊張し、ぎこちない返事をしてしまった。
「そう…緊張するコトはない…総理と言っても…俺も普通の人間だ…」
「でも・・・周防家のご当主様ですし」
「総理もお忙しい中、俺達に時間を割いて頂き、ありがとう御座います」
二人で周防総理に頭を下げた。
「別に…構わない…こうして見ていてもお似合いだ。そう思うよな…瑞香」
「えぇ」
「颯真さんも結婚か…佐久也さんに続き、周防家の独身者は俺一人になっちゃうな…」
「晃也はまだ十九だろ??
十代なんて…三十代の大台に乗った俺には羨ましい限りだ…」
「晃也君って私の弟も同い年なのね…」
目の前の晃也君は髪を茶髪に染め、アイドル顔負けのルックス、歳よりも年上に見える流伽と同い年だと訊いて、驚いた。
「へぇー…亜優さんの弟さんと同い年なんだ…大学生?何処の大学?俺、東亜医科大なんだ…」
「ウチの弟と同じです…工藤流伽(クドウルカ)って名前なんですが…ご存知ですか?」
「知らないな…でも、今度…探してみるよ」
「晃也と同じで医者を目指してるのか?亜優さんの弟は…」
「あ、はい…」
総理に話し掛けられると緊張し、ぎこちない返事をしてしまった。
「そう…緊張するコトはない…総理と言っても…俺も普通の人間だ…」
「でも・・・周防家のご当主様ですし」