今日も、明日も、お前に恋をする。



―――そう。
この高校に入った理由。


それは、目も前に彼がいるから。


私より身長が15センチほど高く、真っ黒い少しくせっ毛のある髪。
透き通った鼻筋に、切れ長で男らしい目。
そして、細い手足。


そんなモデルみたいな容姿を持つ彼の名前は、柊昴(ひいらぎ すばる)。


私より1つ上の高校2年生。


そんな彼と私の関係性は、恋人。
恋人と言っても、付き合い始めたのは最近。


私と昴先輩は、中学校が同じで、先輩の卒業式の日に私が先輩の優しさにつけこんだ。


ああいう告白の仕方.....いや、言い方をすれば、先輩が断らないのをわかっていたから―。


卒業式の日のことを思い出しては、先輩に対して、悪いことをしたと罪悪感が押し寄せてくる。


それでも。
私は、先輩の隣にこうしていられることが嬉しい。



それが例え、私の片想いだとしても―――。



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