今日も、明日も、お前に恋をする。
私の席は、グラウンド側の列の一番後ろの席。
後ろの席なのは、嬉しい。
席に座り、鞄から筆記用具を出していると。
「ねえ」
可愛らしい声が私の横から聞こえてきた。
えーと、
私に話しかけてるの、かな?
でも、違ったらどうしよう。
だけど、もし私に話しかけていたら無視していることになる....
これは答えるべきなのかな?
なんて、一人で悩んでいると。
「ねえ」
私の肩をトントンと優しく叩いた。
あっ、やっぱり私に話しかけてたんだ、
「は、はい....」
無視しちゃったこと怒られるかなと思いながら、視線を右隣に向ける。
そこには。
「おはよう」
可愛らしい顔をした女の子が微笑んでいた。
..........っ、
こんな可愛い人、初めて見た。
大きな目に長いまつ毛、ピンク色のぷっくりした唇。
それだけで彼女の可愛らしさが伝わるのだけど、茶色い髪の毛をくるくると巻いているフワフワした髪がさらに彼女の可愛らしさを引き出している。
「おはよう?」
私の返事がなかったのが不思議だったのか、もう一度ニコリと笑いながら言った。
「お、おはようっ」
彼女のこの微笑みを見たら、男の子はみんな彼女に惚れてしまうだろう。
いや、もう手遅れかも。
チラリと教室を見渡すと、何人かの男の子が彼女に見惚れていた。