【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

「何言ってるの？私もあんたも夜から体育館で部活でしょ？」

「それを言うな。ますます蒸し暑くなる」

「クーラー付いてたらいいのにね」

「ムリムリ。この学校ケチだからそんな金は出さんって校長も理事長も言い張って付けてくれないし」

「熱中症になったら絶対訴えてやる」

確かに体育の時間も蒸し暑くてクラクラしそうになることはある。クーラーがあれば動きやすいんだけどな。

「あたしゴミ出してくるね」

「奏ありがとう。ほら、平川。次は黒板やるよ」

「はいよ。大会で居ない奴らの分もやるのは疲れるな」

「文句言わない！」