【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
空港から車で二十分ほど行ったところにあたし達の泊まるホテルがある。

龍也さんがチェックインを済ませている待ち時間、ホテルのロビーのソファーに座っていた。

「ねえ、瑠衣君」

「何でしょうか?」

「なんで君が僕達の間にいるんだい?」

「人前でイチャつかせない為ですよ」

「誰も人前でイチャつかせないよ。ちゃんと二人っきりになってから」

「奏、絶対離れないでね」

「瑠衣君、顔怖いよ...」
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