【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
ここどこだろう?夢中になって走ったからな。ケータイだけはなんとか手元に持っていた。今どこなのか調べよう。

「嘘!?電源切れてる...」

お財布はカバンの中に忘れてきたし。これじゃあ、タクシーで帰ることも出来ない。バチが当たったんだ。些細なことで嫉妬して、飛び出して...。皆心配してるだろうな。

「ねえ、君一人?」

「え?」

「一人ならこれから遊ぼうよ!いい店知ってんだ」

「すいません。遠慮します」

「いいでしょちょっとくらい」

めんどくさいな。無視してさっさと行こう。

「無視しないでよ」

パシッ!

「この子は僕の連れです」

「楓舞さん!?」

「ちっ。なんだよ彼氏持ちか」

ナンパ男は機嫌悪くして去って行った。
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