【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
薬師寺は奏を部屋まで連れて行き、ベットに寝かせた。

「うぅ...ん」

「幸せそうな顔で寝てるな。可愛い。目、また腫れさせちゃったね」

「薬..師寺先生...」

「僕の夢でも見てるのかな?けど、苗字じゃなくて名前で呼んでほしかったな。ちょっと前まで生徒と教師だったんだよな」

薬師寺は奏の頭を撫で始めた。

「ん...?楓舞さん?」

「あっ、起こしちゃった?」

「ここは?」

「ホテルの部屋だよ。夕飯食べてる途中で寝ちゃったから僕がここまで運んだんだ」
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