【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
瑠衣君遅いな。もうすぐご飯できるのに。文化祭でダンス部はダンスのパフォーマンスやるって言ってたらその練習かな?

ガチャ

「ただいま」

「おかえり。ご飯できてるよ」

「荷物置いたらすぐ食べるよ」



今日はちょっと味濃かったかな?明日はもう少し調味料少なめにしないと。

「瑠衣君美味しい?」

「うーん。ちょっと味濃いかな」

「だよね。明日はもう少し薄めるね」

なんか、夫婦みたいな会話だな。

「そうだ、明日から部活で遅くなるから」

「分かった。パパとママにも言っておくね」

「うん。それとさ、奏」

「何?」

「最近、僕の様子がおかしいって平川君に相談したでしょ?」

「うん。ごめんね、なんか気になっちゃって...」

「ううん。僕こそ、ちゃんと話さなくてごめん。実はねこの前帰った時、引っ越してから一緒だった女の子が家で待っててね。その子にいつになったら戻ってくるんだって聞かれて。僕は戻る気は無いって言ったんだけど、旅行から帰ってからずっと帰ってきてほしいって何度も連絡してくるんだ」
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