【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
「もうちょっとだよ」

「早くしてよね。あたし、お腹空いてるの」

「あまり奏を困らせるな...!てかいつまで居るんだよ...」

「ふん!」

瑠衣君とはあれからあまり口を利いていません。でも毎日...。

「瑠衣ちゃんのバカ」

と言っています。

「絵美里いい加減に帰れ...!」

「やだ!」

プルルルル プルルルル

「絵美里ちゃんケータイ鳴ってるよ」

「分かってるわよ。...はい!もしもし?」

電話に出た途端、絵美里ちゃんの顔が暗くなった。

「絵美里ちゃんどうしたの?」

「あと三日で帰ってこいって...」

「三日ってことは文化祭の次の日」

「あたし、帰りたくないのに...」

絵美里ちゃん...。
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