【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
「絵美里、おばさん達も心配しているんだ」

「そんなの分かってるわよ!けど...」

「何か理由があるの?」

「いじめられているんだろ?」

「なんで、分かったの?」

「おばさんから聞いた。夏休み前から不登校になっていた事もね」

「分かっているならなんで早く言わなかったのさ!?」

「言ったって聞かないだろ?何年一緒に居たと思ってんのさ」

「アイツらが悪いの...。あたしが瑠衣ちゃんなしだと何も出来ない奴だと思って...それで...。あたし、悔しかった。そんな自分が...」

「絵美里ちゃん、あたしもねいじめられていた事があるんだ」

「あんたも?なんで!?あんたみたいにお人好しで料理も出来るあんたが?」

「あたしね、昔から歩く度にすぐ転んで、運動会の時もリレーのスタートの度に転んじゃって皆に迷惑かけてたんだ。それでしばらくの間いじめられていて。その時ついたあだ名がカナバンだったよ」

「カナバン?何それ」

「顔に絆創膏をたくさん付けていた奏だからカナバン。後から聞いたんだけどね」

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