【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
また夏に・・・!
ゴールデンウィーク最終日。今日は楓舞さんが北海道へ帰る日。その前に岡先生に挨拶をしに行くという。あたしも行かないかと誘われて行くことにした。

「奏どこ行くの?」

「学校だよ。楓舞さんと一緒に岡先生のところに行くんだ」

「なんで薬師寺さんが岡先生のところに?」

「高校時代の担任で結構お世話になったんだって」

「ふーん。僕も行こうかな?ちょうど暇だし」

「えっ!?」

「薬師寺さんが奏に変なことしないか見張らないといけないしね」

見張りって。瑠衣君は心配性だな。あれから瑠衣君とは特にケンカもしないで、今まで通りの関係でいる。まだ瑠衣君はあたしと楓舞さんの事は認めてはないけど、少しずつケンカしてた時よりは会話が増えた。ケンカしてた時は『おはよう』か、『ママから朝ごはん』くらいしか会話してなかったからな。
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