王子様の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―【コミカライズ原作】
「はぁ⋯⋯ですよねぇ。王子みたいな人に慰めてもいたいなぁ。優しくて、紳士的で⋯⋯でも美しすぎて、あまり男性的なものは感じないんですよね。キスとかセックスとか想像できませんし」
「ぶぐッ!!」
危うくお茶を吹き出しそうになった私は、再びハンカチを取り出して唇を押さえた。
鼻から出るかと思った。
「え?! 真島先輩大丈夫ですかぁ?」
「大丈夫、大丈夫⋯⋯」
キスとか⋯⋯しなそう?
変なこと思い出させない欲しい。
―――⋯⋯