王子様の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―【コミカライズ原作】
7章 ヤキモチと自覚と食べさせて
7章 ヤキモチと自覚と食べさせて
タクシーに乗りこんで、運転手さんにレインボーヒルズタウンへと向かうようにお願いした。
シートに身体を沈めて車窓を見ていると、あまりにも静かな空気に心を冷やされ、自分の決断がこれでよかったのか不安になる。
もしかしたら社長は、さほど深く考えずに連絡したのかもしれないし、いきなり行ったら迷惑がられるかもしれない。
そう考えるだけで、ズキズキと心が痛みだして、困らせたらどうしよう、という思いが駆け巡る。
はぁ⋯⋯緊張する。
スマホを取り出して、連絡をするか迷いつつも、
社長室の電気が消えていたら帰ろう。
そう考えて、再びポケットへと戻した。
これは社長への配慮というより、自分が傷つかないための防御かもしれない。
ここまで来たからには、行くしかないよね。
窓には、見慣れた高層オフィスビルが顔を出していた。
タクシーに乗りこんで、運転手さんにレインボーヒルズタウンへと向かうようにお願いした。
シートに身体を沈めて車窓を見ていると、あまりにも静かな空気に心を冷やされ、自分の決断がこれでよかったのか不安になる。
もしかしたら社長は、さほど深く考えずに連絡したのかもしれないし、いきなり行ったら迷惑がられるかもしれない。
そう考えるだけで、ズキズキと心が痛みだして、困らせたらどうしよう、という思いが駆け巡る。
はぁ⋯⋯緊張する。
スマホを取り出して、連絡をするか迷いつつも、
社長室の電気が消えていたら帰ろう。
そう考えて、再びポケットへと戻した。
これは社長への配慮というより、自分が傷つかないための防御かもしれない。
ここまで来たからには、行くしかないよね。
窓には、見慣れた高層オフィスビルが顔を出していた。