王子様の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―【コミカライズ原作】





はぁぁ――――⋯⋯。

疲れた。

あれから終業までぶっ通しでパソコンにかかりっきりだった私の肩はガチガチ。

ほぐすように、グルグルと回していると、


「はい。今日のお礼」


目の前にコーヒーが置かれた。

ここはオフィスビルの一階にあるオシャレで上品なカフェスペース『 Berryz impress』

18時現在、ビルに務める仕事帰りのキャリアウーマンで溢れていた。

松田主任に誘われてはじめて立ち寄ったけど、雰囲気も落ち着いていて過ごしやすい。
< 214 / 489 >

この作品をシェア

pagetop