王子様の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―【コミカライズ原作】
11章 3ヶ月と衝撃と決意と
11章 3ヶ月と衝撃と決意と




――そして二週間後。

プレゼンの提出期限の日をむかえた。





「いや――真島さんやっときたか。
あまりにも遅いから、今年のコンペに出さないのかとおもったよ!」


定年間近の総務部長が、受け取った資料をパラパラめくりながら柔和な顔を綻ばせる。


「今年はちょっと立て込んでて、遅れてしまいました」

「間に合って良かった」

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