王子様の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―【コミカライズ原作】
自分が起きてるのか、寝てるのか分からなくなってきて
なのに、耳元で永斗さんの声が聞こえる
「寝る前に聞――い――とが―――て」
その声に意識を引き止められつつ
トクン、トクン⋯⋯と聞こえる心音が心地よくて。
また目を瞑る。
安心する⋯⋯。
とっても。
そのうち、空を飛んでるかのような
気持ちのいい浮遊感襲われて。
気持ちよくゆられていると
唐突に、何かが聞こえてきた