具現化アプリ
ノドカが声を荒げてあたしにすがりついてくる。


「たった１日メッセージが来なかっただけでしょう？」


あたしは驚いてノドカを見ながら聞く。


「そうだけど、でも……」


ノドカはズルズルとあたしから手を離す。


ノドカがそこまでコウダイくんに入れ込んでいるとか思っていなかった。


「きっと忙しかったんだよ」


「そうかな……」


「それに男の子はコウダイくんだけじゃないでしょ？　１日連絡がないくらいで落ち込んでちゃダメだよ」


励ましながらあたしは昨日の出来事を思い出した。


コウダイくんはずっとあたしとメッセージをしていたから、ノドカにはメッセージを送らなかったみたいだ。


だけど、最初からそんなバレバレなやり方をするなんて信じられなかった。
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