具現化アプリ
☆☆☆

学校1可愛い子より人気があるって、なんて気持ちいいんだろう!


休憩時間中、あたしは自信満々になっていた。


マナミとリサの2人は時折悔しそうな顔をこちらへ向けている。


「ねぇミキコ。もう1度あの写真みせてよ!」


ノドカが駆け寄ってきて言う。


「いいよ!」


そう言うと他の子たちもまたあたしの周りによってくる。


あたしはさっきと同じように机の上にスマホを置いて、みんなに加工写真を見せた。


「やっぱりモヤが写ってるね」


「このモヤってさ、よく見たら人の顔に見えない?」


「見えるかもぉ!!」


口々に好き勝手なことを言い始める。


こうして勝手に盛り上がってくれるんだから簡単だった。


しかし、いい気分を台無しにする子もいる。
< 18 / 206 >

この作品をシェア

pagetop