具現化アプリ
☆☆☆
それからあたしの計画はトントン拍子に進んだ。
ミキコがイジメられ始めたときはどうしようかと焦ったが、アプリを使うことでそれもどうにか回避することができた。
「今日はどんな幽霊を出現させてた?」
コウダイといつものファミレスで待ち合わせをしていた。
あたしはさっそく自分のスマホを取り出して画像を表示させる。
一件普通の階段を撮影しただけに見えるけれど、その階段は2つ並んで存在していた。
1つは屋上へと続く階段。
もう1つはミキコが出現させた13階段だ。
13階段の途中には吉田さんが立っている。
あたしは毎回、ミキコに気がつかれないよう、こうして写真を撮影していたのだ。
「13階段か。実態があるものだから、ちゃんと人が立つことができるんだな」
コウダイは写真を確認して関心したように何度も頷いている。
それからあたしの計画はトントン拍子に進んだ。
ミキコがイジメられ始めたときはどうしようかと焦ったが、アプリを使うことでそれもどうにか回避することができた。
「今日はどんな幽霊を出現させてた?」
コウダイといつものファミレスで待ち合わせをしていた。
あたしはさっそく自分のスマホを取り出して画像を表示させる。
一件普通の階段を撮影しただけに見えるけれど、その階段は2つ並んで存在していた。
1つは屋上へと続く階段。
もう1つはミキコが出現させた13階段だ。
13階段の途中には吉田さんが立っている。
あたしは毎回、ミキコに気がつかれないよう、こうして写真を撮影していたのだ。
「13階段か。実態があるものだから、ちゃんと人が立つことができるんだな」
コウダイは写真を確認して関心したように何度も頷いている。