クールな社長の不埒な娶とり宣言~夫婦の契りを交わしたい~
「――え?」
「紫織はその子とは結婚できなかったのよ。戸籍上は問題ないけれど」
「や、やだ。なに言ってるの?」
全く意味がわからなかった。
いったい母は何を言っているのだろう。
「彼のお母さんは、彼を生んだ当時銀座のクラブで働いていたホステスだったの。『藤乃屋』のいいお得意さんでもあったわ。お父さんはそのクラブの客でね。まぁ要するに浮気をしていたのよ。資産家の男には愛人のひとりやふたりいて当然だと思っていたから、私は責めたりはしなかったけど」
「ちょ、ちょっと待ってお母さん?」
「紫織はその子とは結婚できなかったのよ。戸籍上は問題ないけれど」
「や、やだ。なに言ってるの?」
全く意味がわからなかった。
いったい母は何を言っているのだろう。
「彼のお母さんは、彼を生んだ当時銀座のクラブで働いていたホステスだったの。『藤乃屋』のいいお得意さんでもあったわ。お父さんはそのクラブの客でね。まぁ要するに浮気をしていたのよ。資産家の男には愛人のひとりやふたりいて当然だと思っていたから、私は責めたりはしなかったけど」
「ちょ、ちょっと待ってお母さん?」