クールな社長の不埒な娶とり宣言~夫婦の契りを交わしたい~
――でも、だからって。
履歴書を見るまでわからないほど、変わったというの?
震える指でバッグから取り出した鏡を、そっと覗いてみた。
ミラーに映るのはいつもと変わらない自分。
今日は面接があるからとしっかりとメイクをしてきたのだから、むしろいつもよりは入念に整えてある。さすがに七年前ほどの肌の張りはないかもしれないけれど、別人のように変わっているとも思えない。
もしや。自分で気づかないだけで、もしかしたら十年分くらい老けたのだろうが?
そう思うとゾッとしたと同時に、怒りが込み上げた。
――冗談じゃないわ。