きみに再び恋をする
朱里side
隣の家の男の子が引越してから15年。
私にとって彼は幼馴染…かもしれないという存在だった。彼が引越してから一軒家からマンションへと引っ越した。理由は1つ。
相羽家は代々続く白鳥沢グループに関係し、うちの祖母は白鳥沢グループの会長を務めている。白鳥沢グループの本社はアメリカ・ハワイにあり、私の父は日本本社の社長を務めている。つまり、社長令嬢にあたる。本当の苗字は“相羽”だけど、芸名…じゃないけれど、芸能人と同じように会社では“白鳥沢”を名乗るのがうちの家の常識。
お父様が社長に昇任したのと同時に、高級マンションへ引越したのです。
しかし、私の暮らしはザ・普通であり、前の暮らしと何も変わらず…。
恋愛なんて全然分からないからノータッチ。告白はされたことあるけれど、お付き合いとか正直分からなくて全部断ってきた。許嫁がいる訳でもなく、お母様からは、
「好きな人と恋愛をして、愛を育めばいいのよ♪」
なんて簡単に言うけれど、好きな人もいなければ社長令嬢だと言う私に近付いてくる人はだいたいお金目当ての男子ばっかり。
そんな私が唯一心を許した男子は、川上純だけ。純とは高校1年生のときに、3年生の先輩に絡まれていた所を助けてもらったのが仲良くなったきっかけだった。ツンデレで何考えてるのか正直分からない彼の事が好きだった訳じゃないけれど、心を許せる唯一の人だからずっと一緒にいたいと思っていた。
高校3年生になったある時、
「朱里ってさぁ、進学すんの?」
「私?? 一応、進学する予定だよ」
「ど、どこに?」
「え?大学だけど…」
「大学の名前だよ!」
「桜城学院大学…」
「やっぱり、雅人先輩が行ってるから?」
「お兄ちゃんは関係ないけど、相羽家は代々桜城学院大学に行く!って決まってるようなものなの笑」
「じゃあ俺もそこ、進学希望出しとく」
「また一緒かぁ…
よろしくね!ってまだ合格してないけど笑 」
こうして、私と純は桜城学院大学へ進学を決めたのです。
隣の家の男の子が引越してから15年。
私にとって彼は幼馴染…かもしれないという存在だった。彼が引越してから一軒家からマンションへと引っ越した。理由は1つ。
相羽家は代々続く白鳥沢グループに関係し、うちの祖母は白鳥沢グループの会長を務めている。白鳥沢グループの本社はアメリカ・ハワイにあり、私の父は日本本社の社長を務めている。つまり、社長令嬢にあたる。本当の苗字は“相羽”だけど、芸名…じゃないけれど、芸能人と同じように会社では“白鳥沢”を名乗るのがうちの家の常識。
お父様が社長に昇任したのと同時に、高級マンションへ引越したのです。
しかし、私の暮らしはザ・普通であり、前の暮らしと何も変わらず…。
恋愛なんて全然分からないからノータッチ。告白はされたことあるけれど、お付き合いとか正直分からなくて全部断ってきた。許嫁がいる訳でもなく、お母様からは、
「好きな人と恋愛をして、愛を育めばいいのよ♪」
なんて簡単に言うけれど、好きな人もいなければ社長令嬢だと言う私に近付いてくる人はだいたいお金目当ての男子ばっかり。
そんな私が唯一心を許した男子は、川上純だけ。純とは高校1年生のときに、3年生の先輩に絡まれていた所を助けてもらったのが仲良くなったきっかけだった。ツンデレで何考えてるのか正直分からない彼の事が好きだった訳じゃないけれど、心を許せる唯一の人だからずっと一緒にいたいと思っていた。
高校3年生になったある時、
「朱里ってさぁ、進学すんの?」
「私?? 一応、進学する予定だよ」
「ど、どこに?」
「え?大学だけど…」
「大学の名前だよ!」
「桜城学院大学…」
「やっぱり、雅人先輩が行ってるから?」
「お兄ちゃんは関係ないけど、相羽家は代々桜城学院大学に行く!って決まってるようなものなの笑」
「じゃあ俺もそこ、進学希望出しとく」
「また一緒かぁ…
よろしくね!ってまだ合格してないけど笑 」
こうして、私と純は桜城学院大学へ進学を決めたのです。