友達の恋人 ～ 一夜からはじまる愛の物語 ～

眠れないまま朝を迎えた。

引っ越し業者に朝から荷物の搬出をお願いして、すべて終わると私は小さなバックを一つだけ持ち部屋を出た。


新しい場所に行く前に、私はいきたい場所があった。

夕べ一晩中寝ないで決めたこと。


それは・・・私が育った場所へ行くことだった。

今日、行ったらもう戻らないと心に決めて。

私は実家のある離れた地元へ向かった。

新幹線に乗り、窓の外を見る。