友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
「玲奈が過去を捨てたいなら、俺は玲奈に未来を贈る。」
「・・・っ」
「辛い過去を捨てたいなら、俺がこれから幸せな思い出をいっぱいつくる。玲奈に楽しい思い出をたくさんおくる。」
「・・・」
「玲奈の居場所になる。帰る場所になる。」
「・・・」
「そばにいたい。」
「・・・っ」

私を抱きしめたまま渉が耳元で続ける。

「好きだ。愛してる。玲奈。」
「・・・・なんで・・・?」
「ん?」
「どうしてよ・・・。」
「玲奈?」
「私といたら、渉は幸せになれない。」
泣きながら私は渉に言う。
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