友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
すべてが一気にあふれだすかのように。

幼いころからずっと我慢していた涙を一気に出すかのように。


私は渉に想いをぶつけるように泣いた。


そんな私を渉は強く強く抱きしめ続けてくれる。

時々、なだめるように背中をさすりながら。

子供をあやすように、頭を撫でながら。


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