友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
私が小さく頷くと、渉は何も言わずにうつむいた。

私の肩をつかみながらただうつむいて、地面を見つめる渉・・・。




何も言葉がない時間が不安になる。

渉に背負わせてしまうものがあまりに大きい。

やっぱり言わないほうがよかった。

知らせないほうがよかったんだ。


どうしてここに来てしまったんだと自分を責める。

私はこうして誰かを闇にひきこんでしまう・・・。
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