友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
「玲奈」

その声に目を開けると、渉が私の方を見て心配そうな表情をしていた。

「大丈夫か?」
「・・・っ」

夢から覚めても、まだ夢の中で見た香澄の困ったような微笑みが頭から離れない。

「おいで」

そう言って渉は私の体を抱き起してそのまま抱きしめてくれた。



「渉・・・」
「ん?」
「・・・いいのかな・・・」
「ん?」
< 171 / 367 >

この作品をシェア

pagetop