友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
渉はただ謝りながらそれ以上何も聞かずにそばにいてくれた。


懐かしい・・・

今の私たちには距離がない。
昔のように隣のベンチほど距離はない。

でもあの頃と変わらず、渉は私が涙を流すのをただ黙ってそばにいてくれる。

言葉にできない想いを聞き出そうとしたり、無理に私の考えを言葉にさせることはしないで、ただそばにいてくれる。





それでも・・・ちゃんと話をしないとならないとわかっている。

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