友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
私は渉が買ってくれたマタニティ服に着替えて、化粧を済ませた。

リビングへ行くと、渉が私の飲み物も入れて待っていてくれた。
「今日はオレンジジュース」
「ありがとう」
どんどんと渉の腕があがっていて、その日の飲み物が楽しみになってきている。

一緒に飲み物を飲むと、渉が支度を始めた。


緊張する。


両親と話をするのは短大に入る前。

もう何年もちゃんと向き合って話をしていない。
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