友達の恋人 ～ 一夜からはじまる愛の物語 ～

私たちは時間に余裕を持ち出発した。
もちろん渉の運転。

私のお腹にはいつの間にか渉の車に用意されているブランケット。
腰の下にはクッションまで用意されている。

渉の車の助手席は私の指定席のようになっているのを感じて、少しくすぐったい。

「大丈夫か？」
時々、渉は私のお腹に触れながら体調を確認してくれる。

最近お腹が張ることも増えて来た。
それだけお腹が大きくなってきているということ。
お腹に触れただけで渉もどのくらいお腹が張っているかわかるようになっている。

「少し張ってきた？」
「うーん。大丈夫。」
「少し休憩しよう」
私のお腹の張り具合を見て、渉はサービスエリアやコンビニに車を停めて休憩を入れてくれた。