友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
『私、好きな人がいるんだ』

『好きな人はねー、渉』


香澄はこの時、私に一つの約束を持ち掛けてきた。

それは私に渉とのことを応援してほしいということ。
そして、親友である私たちの関係が悪化しないように、私は渉を好きにならないでほしいということ。

香澄がこの話をする前から、何度か香澄には『玲奈は好きな人いる?』と聞かれてきた。

その時はまだ私は渉への気持ちを認めていなくて、香澄に首を横に振り答えていた。

だからこそ香澄はそう言ったのだと思う。


私は香澄が居なかったら・・・きっともっと闇に紛れて光を知らずに生きていた・・・
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