友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
『今頃、玲奈・・・どうしてるかな・・・』
俺は今にも命を落としてしまいそうな香澄に、何度も言った。
玲奈に連絡をとることを。
すべて嘘だったと言ってすぐに玲奈を病室に呼ぶことを。
でも香澄は絶対に俺の話に首を縦には降らなかった。
『ほかの誰にも分らない。渉にはわからない。』
そう言って懐かしそうに何かを思い出しながら香澄はいつも言った。
『これは私の最初で最後の嘘だけど、最期の贈り物なんだよ。』と。
『玲奈に生きてほしいっていう・・・生きるために・・・これからの幸せな人生の可能性を・・・私が摘んでしまうことの無いように・・・私は玲奈の隣を渉に譲るの。』
そう言って涙を流す香澄に俺はそれ以上いつも何も言えなかった。
香澄と最後に俺があった時の最後の言葉は・・・
『玲奈を・・・よろしくね・・・・玲奈を幸せにして・・・お願い・・・』だった。
俺は今にも命を落としてしまいそうな香澄に、何度も言った。
玲奈に連絡をとることを。
すべて嘘だったと言ってすぐに玲奈を病室に呼ぶことを。
でも香澄は絶対に俺の話に首を縦には降らなかった。
『ほかの誰にも分らない。渉にはわからない。』
そう言って懐かしそうに何かを思い出しながら香澄はいつも言った。
『これは私の最初で最後の嘘だけど、最期の贈り物なんだよ。』と。
『玲奈に生きてほしいっていう・・・生きるために・・・これからの幸せな人生の可能性を・・・私が摘んでしまうことの無いように・・・私は玲奈の隣を渉に譲るの。』
そう言って涙を流す香澄に俺はそれ以上いつも何も言えなかった。
香澄と最後に俺があった時の最後の言葉は・・・
『玲奈を・・・よろしくね・・・・玲奈を幸せにして・・・お願い・・・』だった。