友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
玄関の扉を開けると渉は靴を脱いで私の方を振り返る。

靴を脱ごうとしない私。

ここから先には行ったらいけない。


動きを止めた私の手を渉は離した。
急に私の前でしゃがむ渉。

「・・・?」
訳が分からずに渉を見ると、渉はそっと私の足に触れて、私の履いていた靴を脱がそうとした。

「だめ。」
私の声に渉の体がピクリと一瞬動きを止める。

でもすぐにまた渉は動き出す。

「ダメだって・・・・」
渉の力で私はあっという間に靴を脱いでしまう。
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