友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
だから香澄の気持ちを知ってから、私は渉から目をそらした。
目と目をあわせたら、わかってしまうから。

渉の考えていることも。
渉の気持ちも。

きっと渉も同じ。
私の目を見れば、言葉にしなくても渉にはわかってしまう。
私の気持ちも想いも。



今夜だけは、渉から瞳をそらしたくない。

そらせない。

そう思った。

だから今だけは・・・

どうか闇が私たちを隠してくれますように・・・
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