友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
『玲奈』
姉も私の名前を呼びながら何を言うわけでもなく、ただ私の方を見て微笑んでいる。


ごめんね・・・
ごめんなさい・・・
ごめんなさい・・・

言葉にならない分、目で表情で訴える。
どうか伝わってほしいと願いながら・・・


ずっとずっと言いたかった言葉を。



言葉が出ないまま、姉がどんどん光に包まれて、まぶしさにその姿がかすみ始める。

ダメ。まだダメ。言えてないよ。ごめんなさいって言えてないのに・・・。
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