友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
神様でも死神でもなんでもいい。誰でもいいから。

連れて行くべき人は姉じゃない。香澄でもない。

私なんだよ・・・私なの。


私を連れて行ってよ!


心でどんなに願っても、姉の姿は見えなくなってしまった。

光の世界に連れて行く価値もないっていうの・・・?



絶望でその場にしゃがみこむ私の耳に聞こえたのは、渉の声だった。
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