友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
「仕事中なので」
そう言って私は無理やり自分の体を動かして会議室へと戻った。

こんなことって・・・


仕事が手につかないままあっという間に終業時間になった。

見ないようにしている渉から渡されている紙がちらちらと視界に入るのが嫌で、捨てようかとゴミ箱の上まで手で運ぶ。

でも・・・結局できずに机に戻してしまった。


「はぁ・・・」
ため息をつきながら、私は会社からでる支度を整えた。

いこうか行かないか迷うどころじゃない。
行ったらいけない。
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