友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
さすがにもう遅い時間だったからと、次の週末に会う約束をした私たち。

その日まで私はずっと考えていた。

渉がちゃんと前に進めるように、なんと言ったらいいか。

どうしたらいいか。

今度こそ、本当に最後だ。

もう会うことはない。

話をすることだってない。

これが最後。


離れること。放すこと。

これが私が渉にできる、最後の贈り物だ。
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