友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
渉のまっすぐな気持ちがわかってしまう。

「会えなかった時間も、ずっと玲奈を想ってた。あの時、玲奈にもっと気持ちを伝えてたらって、自信なんかなくてもがむしゃらにでも気持ちをぶつけていたらって、後悔した。」
「・・・・」
「もう後悔したくないんだ。」

「・・・」
「玲奈」
「私は」

これ以上聞いたらダメだと、冷静な気持ちが声を発する。

ここで言わないとだめだと、ずっと渉に言う言葉を決めて来た私。

これ以上聞いたら・・・だめ・・・。

言わせたら、ダメだ・・・。
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