夏の青、と君の青。
ダッダッダッダッ ズバババ
大きなエンジン音が
乾いたグラウンドを揺らし
青い空に響いた。
男はそれにまたがり敷地内を颯爽と出て行った。
彼女はその姿をどこか遠いいてで見つめていた。
汗が垂れる。
風邪を切って坂道をかけるがそれでも包む空気は生温かった。
お気に入りのこの町の天辺。
海が一望できる場所
木陰に乗ってきたそれを停めもたれる。
ふぁぁあ…
涙が溜まった。
〜はる
m「はる君、
はる君。」
体が揺すられた
窓のそばに座っていた彼女はいなかった。
体をゆっくりと起こす
ガヤガヤとした教室ないから今が昼休みだと悟った
h「なぁに??
みーなちゃんにすずちゃん。」
かわいい女子2人
最高の目覚めだ。
s「わあ名前覚えててくれたんだ!」
すずちゃんが嬉しそうに笑った。
m「そんなことより、七種君は?
今日は学校に来たって聞いたんだけど。」
長い睫毛と綺麗に巻かれた髪の毛いい匂いをさせたみーなちゃんがそういった。
h「ぁあ、冬なら帰ったよ。
来て早々。」
俺のその言葉に明らかに彼女は落胆した。
冬、モテるな。。
m「そうなんだ。
残念。。
ありがとう、九重君。」
彼女らはパタパタと揃いの上靴を鳴らして教室を出て行った
姿が見えなくなるまで手を振ると彼は鞄を持って立ち上がった。