Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
今日は珍しく早めの帰宅の豊を捕まえ、真相を訊いた。

「そのペンダントは俺のだ」

「えっ?」

「・・・そのロケットペンダントは一つだと思ったのか?」

「ずっと一つだと思っていた…」

「・・・見つかったんだ…俺のペンダントは返してくれ」

豊は私に吐き捨てた。

「はい」

私は首許から外し、豊に着けていたペンダントを返す。


「それなら、そうとどうして・・・嘘ついたの?」

「嘘?」

「だって…私には見つかったって…言ったじゃない!?」

「・・・説明するのは面倒だったんだよ…」

「・・・面倒って・・・唯それだけ?」

「そうだよ…他に何がある?」

豊は私に食って掛かる。

「じゃ俺は帰って…寝るわ」

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