Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「何処に行くんだ?止めておけよ」

「だって…気味が悪いじゃない…」

「…直接男を見に行くのは止めた方がいいぞ…」

「でも・・・ストーカーだったら、どうするの?」

「俺が居るんだ…男だって手出しして来ねぇよ」

「・・・じゃどうすればいい?」

「どうするればいいって…警察か兄貴に相談すればいい…」

でも、やっぱり気味が悪く、食事にも集中出来なかった。

「危ない橋は渡らない性分だけど…俺が直接男と話してやるよ…」

「千里さん…」

「さぁ、出るぞ」

私達は個室を出た。

カウンターの一番端に座っていた男も私達を方を一瞥して、残っていたカクテルを飲み干すとスツールから立ち上がった。

「あの男ね…」

「あぁ~でも、睦月…余り男の方を見るな」

千里さんは私を守るように肩を抱き、飲食代をiPhoneで精算した。

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