Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
私達は並木に隠れ、至近距離で二人の様子を伺う。

「亜久里お前は神楽坂社長から手を引けっ」

「嫌です…」

「このままだと…お前が連中に狙われるぞ…」

「連中?それは誰ですか?柊マネジャー」

「それは言えない…」

「貴方の隠してる秘密は当にバレていますよ…」

「・・・お前の仕事は命を張ってする仕事ではないだろ!亜久里」

「…私の副業にとやかく口を挟まないで下さい…」

「ニャー」
と私達の後ろで猫を鳴いた。
猫の鳴き声を聞き、柊さんと摩弥さんも私達の方に振り返る。

二人は私達の姿に気づいた。

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